「イヤ!」は成長のサイン。イヤイヤ期の育児で保育士が伝えたいこと
- akane kamimura

- 13 時間前
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「なんでこんなに拒否するの?」と思ったことはありませんか
朝の着替え、ご飯、お風呂、寝る時間——。何をするにも「イヤ!」と全力で拒否する我が子を前に、「どうしてこんなに言うことを聞かないんだろう」と途方に暮れてしまうこと、ありますよね。
保育士として12年以上、たくさんの親子と向き合ってきた私も、現場で何度もこの光景を見てきました。そして保護者の方から「うちの子だけですか?」と不安そうに聞かれるたびに、こう答えてきました。
「大丈夫です。それは、お子さんがちゃんと育っている証拠です。」
では「ちゃんと育っている」とは具体的にどういうことか?保育の視点からみた子どもの発達を理解してみましょう。
イヤイヤ期は「自分」が生まれる瞬間
イヤイヤ期は、一般的に1歳半〜3歳頃にピークを迎えます。この時期の子どもの脳の中では、とても大切なことが起きています。それは、「自分」という感覚が芽生えはじめることです。
それまでの赤ちゃんは、ある意味で世界と自分の境界線があいまいな状態で生きています。でも1歳を過ぎたあたりから、「自分の意志でやってみたい」「自分で決めたい」という気持ちが少しずつ育ってくる。
「イヤ!」という言葉は、その自我の芽生えの表現です。拒否しているのではなく、「私はこう思う」と初めて主張できるようになったのです。

でも、なぜあんなに激しいの?
「成長の証とはわかっていても、毎日あれだけ泣かれると…」という気持ち、とてもよくわかります。
激しい感情表現になる理由は、子どもの脳の発達にあります。自分の気持ちや意志は生まれてきているのに、それをうまく言葉にする力がまだ追いついていないのです。
「靴を自分で履きたかったのに、もう履かされてしまった」「あのコップで飲みたかったのに、違うコップだった」——大人には些細に見えることでも、子どもにとっては自分の意志が無視されたような感覚になります。言葉で説明できないから、全身で表現するしかない。それがあの「イヤイヤ」の正体です。
保育士として心がけていること
現場でイヤイヤ期の子どもに接するとき、私が大切にしていることがあります。それは、「急がない・否定しない・先回りしない」の3つです。
急がない・・・ 「早くして」という言葉は、子どもの「やりたい」気持ちを一番つぶしやすい言葉です。時間に余裕があるときは、少し待ってみてください。自分でできたときの達成感が、次の意欲につながります。
否定しない ・・・「ダメ」「違う」をできるだけ使わず、「そうだよね、やりたかったよね」と気持ちをまず受け取ることを意識してみてください。気持ちをわかってもらえた子どもは、意外とすっと切り替えられることがあります。
先回りしない ・・・転ばぬ先の杖で何でも手を出してあげたくなるのは、愛情があるからこそ。でも、子どもが「やってみたい」と思う前に大人が動いてしまうと、それがイヤイヤの引き金になることもあります。
「自分らしく」は、この時期から始まっている
イヤイヤ期は、お子さんが初めて「自分らしさ」を主張しはじめるときです。うまく付き合うのは本当に大変で、消耗することも多い。でも、その「イヤ!」の中には、これから育っていく個性の種がつまっています。
完璧に対応しなくていいんです。「今日も一緒に乗り越えた」で十分。
親御さんが自分を責めず、少しでも肩の力を抜いて子どもと向き合えるように——
そのお手伝いができればと思っています。
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